【原神】「金リンゴ群島」って何?Ver.2.8実装前に徹底復習!
2022/7/13にVer.2.8の実装が予定されています!
一年ぶりに「金リンゴ群島」が関わるストーリーが繰り広げられる模様です!
昨年の夏イベ続編のストーリーが語られるとは限りませんが、大なり小なり関わってくると考えられます。
そこで今回はVer.1.6「真夏!島?大冒険!」のイベントストーリーと、舞台となった「金リンゴ群島」はどんな島なのか、改めて振り返ってみました!
※本記事には「真夏!島?大冒険!」イベントストーリー、クレー・アルベド・モナ・ガイア・タルタリヤのキャラクターストーリーに関するネタバレが含まれます。
「真夏!島?大冒険!」のあらすじ
とある夏の日、クレーの元に謎の手紙が届いた。
「悪しき炎の娘、ドド一族の統治者ドド大魔王の名のもとに、オヌシをドドコの家族だとは認めない!
ドドコとともに金リンゴ群島へ訪れ4つの明かりを灯し、試練の門を叩きし後、審判を受けよ!」
差出人は「ドド大魔王」を名乗る謎の人物。クレーの親友ドドコを差し出せと迫る要求に対抗すべく、霧に包まれた幻の島「金リンゴ群島」を目指し、クレーのひと夏の大冒険が今はじまる―――。
「ドドコ」って誰?

クレーの鞄についているぬいぐるみ
………と説明してしまうとクレーに怒られてしまうので要注意!
- 「ドドコ」はクレーの最初の友達で、最高の友達の一人!
- クレーの母アリスがクレーに孤独を感じさせないために作ったお手製の人形。
- 名前を付けたのはクレー本人。「最高の仲間」という意味。
主要登場人物
〈金リンゴ群島に旅立つメンバー(第一陣)〉
- クレー:親友のドドコをドド大魔王から守るため、金リンゴ群島に旅立つ。
- 旅人・パイモン:クレーに手紙のことを相談され、同行する。
- ジン:クレーを心配し、留守をガイアに任せて同行する。
- バーバラ:クレーを心配し同行する。
※新衣装実装:ジン(海風の夢)、バーバラ(サマータイムスパークル)
〈モンドお留守番組〉
- リサ:クレーに届いた手紙の謎を共に探る。ガイアから留守を任される。
- ウェンティ:幻の島「金リンゴ群島」をよく知る人物。トワリンをタクシー代わりに旅人たちを島へと送り出す。
〈金リンゴ群島に旅立つメンバー(第二陣)〉
金リンゴ群島にかかる霧が晴れた後、クレーと同じく手紙を受け取っていた者たちがトワリンに乗って島へと降り立つ。
- ガイア:「難破した海賊船が無人島にある。数え切れないほどの財宝と世にも珍しい花瓶がそこに」と書かれた手紙を受け取る。ジンに任された留守をリサに任せて島へと向かう。
- ディルック:「無人島にアビス教団の拠点あり、急を要する」と書かれた手紙を受け取る。
- アルベド:「妹のクレーは預かった。会いたければ金リンゴ群島に来い」と書かれた手紙を受け取る。
- レザー:「赤い、熱い女の子が島に行った、友達の助けが必要」と書かれた手紙を受け取る。
ストーリー展開
〈起〉
謎の手紙を受け取ったクレーが旅人とパイモンに相談する。
「金リンゴ群島」という未知の島の情報を探すべく、モンドの人々に聞き込みを行う。
リサに有力な助言をもらい、金リンゴ群島の地図を入手する。
クレーを心配したジンとバーバラが同行を申し出る。
ウェンティに相談したところ、トワリンを呼び寄せ金リンゴ群島に送り出してくれた。
〈承〉
金リンゴ群島に到着し、手紙の指示通りに装置を操作すると、霧が晴れ水位が下がり島の全貌が明らかになる。ガイア・ディルック・アルベド・レザーの第二陣と合流する。
〈転〉
レザーが見つけた謎のからくり人形(稲妻の魔偶剣鬼に酷似)が動き出し、戦闘になる。
無人島かと思われた金リンゴ群島に、かつての人間・文明の痕跡が残っていることに気付いた一行。謎を解き装置を解除し、島の真実に迫る。
〈結〉
ついにドド大魔王の正体が明らかに!
すべてはドド大魔王、―――否、クレーの母親アリスの手によって仕組まれた出来事だった。
「自分の気に入った美しい島で、素敵なひと夏の思い出を大切な人たちと作って欲しい」
そんなクレーを愛する母親の想いが、今回の騒動の発端だったのだ。
そのためにアリスはクレーと、彼女を大切に想う人々に手紙を送り、島へと集めた。
ともに楽しめるよう数々のしかけを用意した。
アリスが訪れる前から残されていた数々の島の秘密、かつて暮らしていた人々の痕跡、難破した船、謎の機会も、クレーのバカンスのスパイスとしてそのまま利用した。
島にあるすべてが、アリスからクレーへのプレゼントだったのだ。
クレーの誕生日は7/27、夏生まれの愛娘への誕生日プレゼントだったのかもしれませんね。
事件の黒幕「アリス」ってどんな人?
クレーの母親であるアリスについては、立ち絵や3Dモデル等が実装されておらず、その全貌は明らかになっていません。
しかし断片的な情報は存在しています。
それを今回は紹介していきます。
- クレーの母親
- 『テイワット観光ガイド』の筆者であり、有名な大冒険家
- 「神秘的な力を持つ万能なる魔女」(参照:「真夏!島?大冒険!」ストーリー中アルベドの台詞)
- アルベドの師でありカーンルイアの錬金術師であるレインドットと、モナの占星術の師であるおばばと旧友(参照:アルベドキャラスト、モナ伝説任務)。
- エルフであり、娘であるクレーともども長命な種族(参照:「真夏!島?大冒険!」ストーリー中ガイアの台詞)
その他にも『テイワット観光ガイド』には彼女のちょっと危ない言動が満載!
『テイワット観光ガイド』に見えるアリスのヤバい所業(※一部抜粋)
●「星拾いの崖」を爆破して更地にしようと提案する
●「風立ちの地」のヒルチャールを爆風で吹き飛ばす
●「風龍廃墟」の回廊を爆破して道を作る
●帰離原の衛兵の吃音を治そうと薬を与え、他者のオウム返ししか出来なくさせる
●稲妻で飛行薬を振る舞い、天狗の翼を吹き飛ばす
●宵宮とともに花火で大暴れする
などなど、今垣間見える情報だけでもかなりのトラブルメーカーであることが予想されます。
※なお、モナのキャラストを読むと「アリスは故人」といった内容が書かれているため、すでに亡くなっているのかとゾッとしましたが、「古くからの友」の誤訳の可能性があるようでしたので、ここでは割愛させていただきます。
新エリア実装直前!Ver.2.8でもスメール新情報が?
Ver.2.8の新情報の中にスメールの予告がありました。
恐らく次バージョンで実装されるのでしょう。
実は前回、金リンゴ群島が実装されたのも新エリアである稲妻の実装直前のタイミングでした。
そのため稲妻の匂わせとして、様々な要素が先行実装されました。
- 稲妻キャラ先行実装(楓原万葉)
- 稲妻の敵キャラ先行実装(魔偶剣鬼)
- 稲妻の素材先行実装(ウミレイシ)
- 稲妻に関する断片的な情報(余韻のホラガイ等)
Ver.1.6とは違い、Ver.2.8ではスメールキャラの先行実装が行われなかったため、どこまで実装されるかは不明です。
もしかしたら一部スメールキャラの顔出しや、ホラガイ・世界任務等での断片的な情報開示等が行われるかもしれませんね!
余談:人々の夢を乗せた奇跡の島「金リンゴ群島」の名前の由来と関連ある神話

青い海、真珠のように輝く砂浜、不思議な楽園。
常夏の島々に「金リンゴ群島」の名付けたのはクレーの母親、一連の事件の黒幕であるアリスでした。
ウェンティ曰く、元々は「霧海群島」と呼ばれていた島々。
何故アリスはこの場所に、「金リンゴ群島」と名付けたのでしょうか?
「異世界の伝説に『金リンゴ』って呼ばれる奇跡の島があるんだ。その島は色々な名前で呼ばれていて、人々の美しい夢が詰まっている場所なの」
この伝説を愛し、その名を付けたのだとアリスは語っていました。
「異世界の伝説」、『金リンゴ』と呼ばれる奇跡の島。
この伝説に、元ネタは存在するのでしょうか?

実はギリシャ神話に、黄金のリンゴが実る楽園が登場しています。
それはかの有名なヘラクレスの十二の冒険のうちの一つ、「ヘスペリデスの園の黄金リンゴ」に登場します。
世界の西の果て、オケアノスの岸辺にあるとされる楽園「ヘスペリデスの園」。
そこに実る黄金のリンゴを持ち帰れと、ミケーネ王からヘラクレスに命が下ります。
アトラスの娘である三人姉妹ヘスペリデスと、百の頭を持つ竜ラドンが黄金リンゴの木を守っています。
このリンゴの木は、ヘラがゼウスと結婚した際、大地の女神ガイアが贈ったものだと言われているものです
※備考:原神に登場するガイアは綴りがKaeyaであるためギリシャ神話の地母神ガイアとは関係ない、という説が有力ではありますが、カーンルイアつながりで後々関わる可能性がゼロではないので紹介程度に情報を載せておきました。
ヘラクレスは、天地開闢のときから天空を背負う役割を負っているアトラス(ヘスペリデスの父)と交渉し、一時的にその任を文字通り肩代わりする代わりにリンゴを取ってきてもらうことに成功するのです。
このヘスペリデスの園や黄金のリンゴは、アダムとイヴの楽園や善悪の木の実のモデルとなったとも言われています。
そしてもう一つ、関係のありそうな逸話が存在します。

アーサー王伝説に登場する、ブリテン島に浮かぶ幻の島「アヴァロン」です。
アーサー王の最期の地としても有名です。
美しいリンゴで名高い楽園であり、「恵みの島」「幸福の島」などと称されたと言われます。
このように「ヘスペリデスの園」や「アヴァロン」など、リンゴの実る楽園という概念は、複数の神話で共通しています。
アリスもこれらの異世界の伝説を知り、島々に「金リンゴ群島」という名を授けたのかもしれません。
余談2:アリスの名前の元ネタはギリシャ神話の女神?
アリスの元ネタはギリシャ神話の女神「エリス」由来だと思われます。
エリスは不和と争いの女神であり、あらゆる災いの母です。
そして原神のアリスは、上述したように、大変なトラブルメーカーです。

また書籍「白夜国館蔵」の付録に「……ス=有栖」という記載があります。
淵下宮関連の人物名はギリシャ神話由来の人物が多い事から、アリスもその可能性が高いことがうかがえます。
そして実は、このエリスにも黄金のリンゴにまつわる有名な神話が存在します。

それはトロイア戦争の発端となった大事件。
女神テティスとぺレウスの結婚式に一人だけ招かれなかったことに腹を立てた不和の女神エリスが、祝宴を混乱させるべく「最も美しい女神へ」と書いた黄金のリンゴを投げ込みました。
「我こそは」と進み出た三人の女神、ヘラ・アテナ・アフロディテの三つ巴の争論は、やがて戦争を巻き起こす大きな火種となっていくのです―――。
余談の余談:トロイア戦争が暗示するタルタリヤの末路
一見「金リンゴ群島」に何の関係もないのに、何故か突然名前が出てくるタルタリヤ。
あくまで余談の余談として聞き流してください。
エリスの投げ込んだ黄金のリンゴに端を発し、はじまったトロイア戦争。
実はこの戦争の最中に、タルタリヤの元ネタと考えられる人物が登場するのです。
タルタリヤの本名アヤックス(英語名:Ajax)の元ネタとおぼしき人物アイアス(ラテン語名:Ajax)が、神の力によって乱心してしまいます。
そして正気に戻った後、彼は神々に失望し、神のために戦うことを虚しく思い、その末に自刃して果てる、という悲劇的な末路を辿るのです。
今後どのように物語が展開されていくのか、恐ろしくも楽しみでたまりません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
Ver.2.8の金リンゴ群島も、存分に楽しみましょう!